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十勝連峰は現在も活動中の活火山、上ホロカメットク山中腹の安政火口から激しく噴煙をあげ、周辺の岩稜も険しい。十勝連峰の南端にある富良野岳は標高1912mどっしりした存在感がある山だ。また三峰山から富良野岳への山域は、十勝連峰で最も植物の豊富なところで、7月から8月にかけての稜線歩きが楽しい。登山口の十勝岳温泉は標高が高く、朝早く出て上ホロカメットク山から富良野岳へ回って温泉に戻るという充実したコースが1日で歩ける十勝連峰の人気コース。十勝岳温泉にはいくつか宿泊施設があるので、前日泊まって早朝に出発できると余裕ができるだろう。登山口付近からも上ホロカメットク山、三峰山、富良野岳が間近に見えるが登山道は安政火口の手前でいったん右手の沢に下り、対岸の尾根を巻くように登っていく。尾根を巻き終わるとまもなく上ホロカメットク山への分岐で、ここから左へ通称D尾根とよばれる尾根を登り稜線に向かうが分岐を直進し、さらに三峰山の下をトラバースすると富良野岳手前のコルに出る。富良野岳へ直接行く場合には最も早い。D尾根を急登していくとハイマツ帯となり、視界が開けてくる。さらに登ると北側には上ホロカメットク山からの岩稜越しに十勝岳が見える。活火山らしい荒々しい景観だ。稜線に出ると上ホロカメットク山ももうすぐだ。稜線伝いに15分ほど登れば山頂なので、荷物を置いて往復するとよい。十勝連峰の展望がよい。また山頂から十勝岳側に20分ほど下ると上ホロカメットク避難小屋がある。D尾根との合流点に戻ってからは、今度は南西に三峰山へと向かう。ここからは標高差の少ないハイマツと岩の稜線が富良野岳手前のコルまで続く。特に険しいところはないが、稜線上の行動なので天候に注意しよう。境山や南側の山麓に広がる原始ガ原方面の展望が楽しい稜線歩きだ。ところどころでチングルマやエゾコザクラなどが咲いているのが見られる。アップダウンを繰り返しながら三峰山を越えると広いコルにでる。富良野岳へはあとひと登りだ。ここで休憩をとったあと富良野岳山頂をめざし急斜面を登ると山頂からの稜線に出まもなくむ富良野岳山頂に立つ。十勝連峰の南端に位置する山頂からは連峰全域のほか、夕張、芦別の山々も見わたせる。原始が原からの登山道が、山頂の西側に上がっている。下山口からの交通を手配できれば、原始が原へ下ることもてきる。帰路はコルに戻ったあと稜線を離れ、三峰山の北面ヘトラバースしながら徐々に下っていく。灌木帯に入ると見通しが利かなくなるが、三峰山の下に出ると視界が広がる。沢を越えると上ホロカメットクへの分岐点、ここからは往路をたどり十勝岳温泉に下る。山旅で楽しみなのが、下山後の温泉だが標高約1250mと道内一の高さを誇る十勝岳温泉や吹上温泉、白金温泉など山麓には温泉や宿泊施設がそろっているが中でも望岳台と十勝岳温泉を結ぶ道路の途中、終日利用できる吹上憩いの広場の「露天の湯」があり登山の汗を流せる。十勝岳温泉-上ホロカメツトク山-稜線分岐-三峰山-稜線分岐-富良野岳-稜線分岐-十勝岳温泉
富良野駅からバス麓郷線で「布礼別」下車。ここから登山口までは七キロほどあるので、タクシーを利用した方が便利。布礼別から標識に従い北東に延びる砂利道に入り一本道を布部川沿に進むと終点の「ニニウの森」広場につくがここが登山口。登山者名簿に記入して富良野岳に向かうが、途中の原始ヶ原までは二つのコースがあるも滝コースは閉鎖中
1981年8月下旬台風により、森林は壊滅的な打撃を被ったがその風倒木の処理のため作業林道が森林の奥深くまで造られた。おかげで所要時間はかなり短縮された。登山口から作業林道が続き、炎天下なら木陰がなく苦しいが途中に「天使ノ泉」という名の水場があるので助かる。布部川三ノ沢手前で作業道は終わり、山道らしくなって広原ノ滝の上で「三ノ沢」を越え森の中の急斜面を登ればすぐ原始ヶ原に出て滝コースと合流する。三ノ沢には広原ノ滝や蒼天ノ滝以外にも滝があるが、コースからは見えずただ滝の爆音が聞こえるだけ。
布部川沿いで時間はかかるが滝コース(崩落と橋の流出でコース閉鎖中)の方が変化に富んで面白い。登山口先の分岐を右に入り、布部川右岸沿いの道を清流沿いをたどると「原始銀河の滝」ついで対岸に渡り程なく「不動ノ滝」そして「二段ノ滝」と本流にかかる滝が続く。支流の三ノ沢に懸かる「蒼天ノ滝」は初めて高さを感じさせる滝だ。大小の滝を楽しみながら進み再び右岸に渡りしばらく行くと右から五ノ沢が出合い、渡った所が分岐となる。本流沿いに直進して10分ほどの所に布部川最奥の名瀑「赤岩ノ滝」がある。分岐を左折すればすぐ「昇竜ノ滝」で(地図では勝竜ノ滝)、滝を横目に急斜面を登り切ると原始ヶ原へと入っていくが、五反沼コースに合流したあと西に向かって踏み跡をたどり、林間コースに合流、合流点から富良野岳に向かってしばらくの間は概ね湿原を歩く事になる。ヒメシャクナゲ、タチギボウシなどが多いが中でも歪性化したアカエゾマツが見事な景観を演出している。緩い傾斜で続いていた湿原も標高1200mあたりで切れ、疎林下の笹原へと入っていく。刈り払われていなければブッシュ漕ぎ同様となる事もあるがこれを越えると小さな沢形に沿った道となり、小規模ながらお花畑が出現し、チシマアザミ、トカチフウロ、エゾウサギギクなどが咲き競う。登るうち沢形は消え、火山れきの急斜面となり、足元が不安定で登りづらくなってくる。イワブクロやウスユキトウヒレンなどを見ながら小さなジグを繰り返すと上部のハイマツ帯に出、ここから大きなジグで登りつめると稜線に出る。ここまで登れば頂上まであとわずか、遥か下に広がる原始ヶ原を足下に花の稜線をたどり頂上に。上記は富良野市側からの登山路です。コースタイム 日帰り装備滝コース 登り 5時間30分 下り3時間50分 日帰り装備林間コース登り 4時間30分
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