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旭岳ロープウェイから姿見駅のある一帯は旭平と呼ばれる溶岩台地で、姿見の池や摺鉢池、鏡池(この2つを夫婦池とも言う)泥沼、満月沼、丸沼などの池沼が点在しそれを縫う様に遊歩道が通じている。一番遠回りのコースでも一時間くらいで回れるので手軽に高山植物を楽しむには最高のコース。雪解けを追うようにキバナシャクナゲやアオノツガザクラ、エゾツガザクラ、チングルマなどが大きな群落をつくり、ハイマツの陰ではイソツツジやコケモモが見られる。石室周辺の礫地ではイワブクロやメアカンキンバイが多い。夏の終わりもエゾオヤマノリンドウやミヤマリンドウ、コガネギクなどが咲く近場ながら楽しみの多いところだ。コースにはロープが張ってあり入り込んだり植物に腰をかけたりしないようにご配慮を。
旭岳ロープウェイから姿見駅を降り地獄谷を正面に見ながら、約20分ほど進むと前方に「姿見の池」が見え始めます。「姿見の池」は約600年前に噴火した火口で、そこに水がたまり池になったと考えられている。天気が良く風がない時は、緑がかった不思議な色の水面に旭岳をの姿を映し込んでいるのが見られます。姿見駅から約700mほど。
姿見の池からは650m、姿見駅からは450mほどの距離。姿見の池と比べると周囲にはチングルマ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラなどの高山植物も多くなる。当麻岳や安足間岳が並んで見え、花の多い裾合平へ登山道が延び、更に沼の平から愛山渓に抜けることも可能。時間にゆとりが有れば足を伸ばすのもよいでしょう。姿見の池から夫婦池にかけては体力のない方でも容易に行ける範囲。
北海道の最高峰で、標高2.290メートル表大雪の西端に聳え、大雪山系の山々の中では最も新しい火山で今も噴煙を吐く活火山です。山頂には山名を刻んだ方位版があり、それに従ってみると西側を見ると東川町や旭川市の街並みが見え、空気が澄んでいるとはるか遠くの暑寒別から雌阿寒岳や斜里岳、知床連山まで見渡すことができます。
御鉢平は北海岳や間宮岳、北鎮岳といった2.000m級の山々に囲まれたくぼ地で、広さは直径約2㎞。カルデラ地形を1周するように登山道があり、そこから表大雪の山々へのコースが分かれている。ロータリー交差点ような所だ。窪地の北側は火山らしい殺伐とした灰色の裸地だが、南側や稜線への斜面は植物が広がっており、ヒグマが餌を求めて稜線から下りてきている事もある。黒岳石室を起点にしてひと回りすると約5時間。旭岳からならむしろ黒岳へ縦走をしたほうが良い。稜線付近は大雪山特有の緩やかな高山帯が広がる。吹きさらしの厳しい環境にタカネスミレやイワヒゲ、エゾイワツメクサなどが見られる。稜線に上がってしまえば標高差が少なく歩きやすい反面、天候が悪くなって視界がきかないと道を外しやすい。
日帰りの場合は始発ロープウエイを利用、途中の水場は限られているので充分な水を用意する事。本格的な登りは姿見の池を過ぎてから、爆裂火口地獄谷、南「向かって右側」の広い尾根を進む。岩礫を縫いながら高度を上げていくが、風向きによっては噴煙で息苦しくなる事も、山頂は近くに見える割には遠く、植物も少ないが、登るにつれて高根が原からトムラウシ山が右手に見えはじめ、更に南へ続く十勝連峰への雄大な展望が広がる。稜線上部にある四角い大岩、通称金庫岩を目指して進むと徐々に傾斜が増し、やがて尾根の右に出て、進行方向が変わり瓦礫の尾根を登りつめると金庫岩、ここから火山礫の急斜面をひと登りすると、旭岳の山頂。頂上に置かれてある方位板と実際の景色を見比べて一時を過ごし、中岳へと向かう。七月中は雪渓の残る急な東斜面を下り、裏旭キャンプ指定地をすぎると、緩い登りでお鉢平の一角、間宮岳。雄大なお鉢平を右に、熊ガ岳を左に見ながら、北に緩く下ると中岳分岐。ここで北鎮岳へのコースと分かれ、左折して裾合平へと下る。緩い尾根を進むにつれ緑が濃くなり、斜面を縫う様にして左下の沢に下りると有名な秘湯、中岳温泉。更に沢に沿って少し下ると眼前に広大な草原が広がりチングルマの群落が見事な裾合平。ここを抜けると右は愛山渓、左が姿見駅の分岐。数本の沢を越え旭岳の山腹を巻き、大きな尾根を越すと見覚えのある景色が目に入る。夫婦沼を見るとすぐ姿見駅。◆旭岳ロープウエイ姿見駅-旭岳石室-旭岳-間宮岳北鎮岳分岐-裾合平-夫婦沼-姿見駅
北海道の最高峰、旭岳から御鉢平を取り囲む2.000メートル級の山々を縦走するという、大雪を代表する人気コース。山麓のロープウエイやリフトを使えるが、旭岳の登りや歩行時間が長いなど、日帰りながら体力の必用なコース。殆どは稜線上での移動となり夏でも天候には注意が必要です。(旭岳から中岳分岐迄は裾合平へのコースと同じ)姿見ノ池から旭岳まではひたすら火山礫の尾根道を登るコース中で、最も苦しい場所だが、稜線に出ると比較的緩やかなアップダウンが続く。大雪山では最も人気のあるコースで天気が良ければ迷う事も無いが、天候の急変やガス等で道を誤る可能性はあり雨具、防寒具、地図等は必携の装備です。ヒグマについては大雪の銀座通りという程に登山者の多いコースなので安心感はあるが、備えは必用です。始発のロープウエイーで出発すれば、陽のあるうちに層雲峡に着ける『およそ8時間、体力により増減』登山コースは百数十種におよぶ貴重な高山植物を守るため、特別保護区になっています。◆旭岳ロープウエイ姿見駅-旭岳石室-旭岳-間宮岳・北鎮岳分岐-北鎮岳-黒岳-黒岳7合目リフト駅
旭岳温泉の山麓駅より高山植物の花々で彩られた天上の花園、標高1.600m地点の姿見の駅まで全長2.400m、標高差490mを片道10分で結ぶ101人乗りの大型ロープウェイ。姿見駅を一歩踏み出せばそこは既に雲の上のお花畑、全長1.7㎞の遊歩道が延びており1時間有れば一通り巡れる。気軽とは云っても高山帯ですから必要な装備は備えていこう。◆東川町旭岳温泉 TEL:0166-68-9111
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