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サロマ湖の東南に張り出した砂嘴状の岬で夕陽の名所として知られサロマ八景のひとつとなっている。岬左手の岬のような丸山に沈む落日が湖を染める光景は素晴らしくその美しさにしばし心を奪われてしまう。朽ちかけた桟橋が何とも云えない風情を醸し出していたが撤去されてしまった。写真マニアにもおすすめですが蚊の多い時は虫の影も写り苦労する。夕陽の撮影に限るなら虫の少ない季節が良さそう。岬には原生花園やサンゴ草の群生地とキャンプ場が有ります。春先は渡りで中継する草原性の野鳥の姿が多い。
サロマ湖には規模の大きなワッカ原生花園、竜宮街道原生花園の他にサギ沼原生花園とキムアネップ原生花園があり、サンゴ草群生地は鶴沼と円山にもあるが最も手軽に行けるのはキムアネップの群生地。規模の大きさでは能取湖畔、綺麗さでは鶴沼のサンゴ岬。夕陽に染まるサンゴ草をと云うならここが一番かも。原生花園では6月頃からエゾスカシユリ、続いてハマナス7月中旬がアヤメなど。そして秋には紅く染まるサンゴ草の見頃になります。観察用の遊歩道が整備されています。ただ虫の対策は必ずしていくこと。
キムアネップ岬にある無料のキャンプ場で余分な物はなく視界を遮るものはない。荷物は自力で運搬、一応リヤカーは有るが。施設はトイレ2棟と炊事場3棟のみと超シンプル。休憩所にはバリアフリーのトイレが1基、コインシャワーが男女各2基ずつある。サロマ湖突き出た岬の先端に位置するので朝日も夕陽も綺麗、原生花園があり初夏から秋まで花も楽しめるが、蚊の多さには閉口する、今まで体験した中では野付半島に次いでここの蚊は強烈。春か秋の蚊の少ない季節がキャンプにはむいている。夏に行くならそれなりの準備と覚悟は必要だろう。◇所在地:佐呂間町字幌岩
普通サロマ湖で釣りというと船釣りというのが一般的だが投げ釣りで訪れる方も多い。ただ殆どの方は湖口や栄浦方面に行かれることが多く佐呂間町ではそれほど釣り人は見かけない。釣り人が一番集まるのは真冬の穴釣りの季節、佐呂間別川には大勢の釣り人が訪れている。意外だが佐呂間別川の河口近くは春先の一時期カワガレイに混じってクロガレイが釣れる。これは数は期待しない方が無難、いつでも相手をしてくれるのはアカハラ、こちらはやたらと多い。佐呂間町に知来と言う地名が有るので昔はイトウが生息していた様だが、今はトラウト系の噂も無い。あとは浜佐呂間港と富武士港でカレイが釣れるも殆どは小物でブラーの釣りが楽だ。若里港ではカレイは殆ど期待できないがワカサギの穴釣りの方では何とか釣りになるようです。冬は尾白鷲や大鷲などの姿もここではよく見かける。
非恋伝説の多くは観光用に創作された作品が多く、代表的なのが阿寒のマリモ伝説や然別の白蛇姫伝説など。ただ鹿追町では創作であるとしているだけ良心的。佐呂間のピラオロ伝説も創作された伝説らしいが、創作伝説として公開した方が信頼度アップになると思うが。
このピラオロ台はトコタンアイヌがサロマ湖の漁族の見張り台としていたが『あるとき、北見アイヌと十勝アイヌの間に争いが起こりましたが、力に強い十勝アイヌに押されて、とうとうインガルシにまで追いつめられてしまいました。トコタンの若者サンクルも北見アイヌの一員として戦いに参加しましたが、恋人マチカの願いも虚しく、その勇ましい姿をトコタンの村に二度と見せる事はありませんでした。マチカは遙かインカルシを望み、在りし日のサンクルを忍んで涙に暮れていましたが、ついにピラオロ台よりサロマ湖に身を投じてしまいました。湖の水が塩辛いのはマチカの涙によるものといい、ピラオロの台に咲くヤマユリは、マチカの生まれ代わりだといわれています』※戦いに行ったまま戻らない恋人を慕って若い娘が湖に身を投げたという物語は「ボラ合戦」という伝説と一対となって伝えられているが、ここでいうインカルシはサロマ川河口近くにある浜佐呂間チャシ(五島公園)の事。ピラオロは東西蝦夷山川取調日誌ではトッポウシピラとなっており、スケッチでは断崖の下は湖面で船が描かれている。ピラオロの哀恋伝説は観光用の創作伝説と聞いたがボラ合戦(佐呂間の砦)の話は本物の伝説という。
オホーツク海岸下佐呂間に有る砦跡は、同じオホーツク海岸の湧別アイヌに攻められた時立てこもったもので、砦の中には攻め寄せる湧別勢に投げつける石もなくなってしまい、ボラなどの乾かした魚の頭を投げつけて抵抗するという苦戦だったが、そこへ常呂コタンの連中が助けに来てくれて助かった。同じオホーツク海岸でも湧別アイヌは千島系で、佐呂間や常呂の人とは仲が悪かった。元紋別・野沢和助エカシ伝。※この話は何通りかあり、戦闘の相手が十勝、常呂、湧別などあり、最も古い松浦武四郎の記録ではクシロとなっている。佐呂間の砦(五島公園)は戦闘用のチャシではなく、縄文文化期の遺跡という。
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