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小清水町は網走管内の西部にあり北が全面オホーツク海に面し、東は斜里町、清里町と、西は網走市、大空町、南は釧路管内弟子屈町と接する。藻琴山から続く丘陵がオホーツク海岸に連なりいくつもの丘陵が重なる山間部と開けた海岸風景が明るい感じの街だ。小清水町は意外だが海岸線には漁港が無くその殆どは自然の砂浜となっている。
濤沸湖は網走五湖のひとつで最大深度は2.5mの汽水湖で、東北半分が小清水町に属する。アイヌ語由来の湖名で“沼の口”という意味、湖や沼はアイヌ語ではトーというので本来は湖口の呼び名だった。国道からも良く見え明るい雰囲気の湖でラムサール条約に登録されているように特に水鳥は多い。湖岸はその殆どが湿原となっていますが湖の海岸側は牧場として利用されている。
JR北浜駅に近い濤沸湖畔はヒオウギアヤメの群生地で、規模は根室の北方原生花園や厚岸のアヤメが原に匹敵する。以前は雑草に埋もれて目立たない存在だったがポニーを放牧してから見事なアヤメの群生が見られるようになったという。道東の北方原生花園にはポニー、アヤメが原には道産子が放牧されていた。馬は菖蒲を食べないため、湿原ではアヤメが唯一の優占種になったのでしよう。
湯沸湖とオホーツク海にはさまれた砂丘に約8kmにわたって続く道東の海岸では最大の原生花園というが実際はそれほど大きな感はしない。花は6月中旬から7月いっぱいが最盛期となるが最近は花が少なくなっているような印象がある。小清水町の海岸線には漁港が無く斜里港まで殆ど砂浜の海岸線が続き、その殆どは程度の差はあるが原生花園となっている。原生花園には夏期のみ臨時停車する原生花園駅が有り、鼻季には途中下車をして観光する方が多いようです。
原生花園駅に隣接している小清水原生花園のインフォメーションセンターで1999年オープンした。大画面シアターや花図鑑、バーチャル散歩等が有るが、一番人気はシーズンや天候等を問わず最盛期の原生花園に咲く花や流氷をバックに合成写真を撮る事が出来るバーチャルスタジオという。休憩コーナーと売店ではソフトクリームが人気。11月~4月は休館。
代表的な花の開花時期です。
5月下旬~クロユリ、エゾノコリンゴ 6月上旬~センダイハギ、浜昼顔
6月中旬~ ハマナス、ヒオウギアヤメ、エゾスカシユリなど。
6月下旬~ エゾキスゲ、ムシャリンドウ、クサフジ、ハマフウロ、ツルフジバカマ。7月上旬~ ノハナショウブ、ヤナギラン、カワラナデシコ
◇花にはそれぞれ見頃の時期があるので観光協会に確認を。
国道224号線沿い沿いにあり『小清水原生花園』から斜里方面に進みまもなく右手の草原に建つ『木造の牧舎』が見えて来 るのが目指す小清水原生花園の『展望牧舎』。国道沿いの無料駐車場に車を置いて歩くこと3分程の距離、草原の中に湿地が混在した牧場には50頭ほどドサンコが放牧されています。建物の下を通り抜け裏側に回ると展望台に登る階段が有ります。展望台からはほぼ360度の眺で邪魔な電柱も視界の片隅となり国道から見る風景とは別世界。
遠くから目立つ白いピラミット形の展望台で、浜小清水キャンプ場の直ぐ上にあり標高23.7mの三角点が建物の脇にある。展望台からはオホーツク海はもとより原生花園、濤沸湖から知床連山まで360度を展望できる見晴の良さが良い、冬は流氷展望台になる。地下には小清水町の四季や原生花園の花々を紹介するマルチスクリーンやフレトイ貝塚から発掘された出土品を展示。旧名の“フレトイ”はアイヌ語地名で二つの説が有り、一説には赤い土の事、確かに付近の土は赤い。斜里町史地名解によると“hur-e-tuy-i”とある。展望台近くの国道沿いに『古樋駅逓跡』の碑があり、展望台と古樋神社にその名を残しているが地名としては存在していない。
小清水町の市街から8kmほど北の海岸線にあり昭和27年までは『古樋駅』と呼ばれていた。『汽車ポッポ』で親しまれていた旧駅舎は2000年に『道の駅はなやか小清水』として鉄道の駅と道の駅を兼ねる新駅舎に変わったが軽食喫茶も「汽車ポッポ」引き続き営業している。海岸には道の駅の近くから行けるので秋の鮭釣りシーズンは釣り人も姿を見せる。
JR釧網線浜小清水駅に併設して2000年にオープン『葉菜野花』書いて“はなやか”と読むそうだが駅内は意外と地味な感じ。旧浜小清水駅時代から有る『汽車ポッポ』に加えて特産品販売コーナー、農畜産物の加工体験もできる。『マートフレトイ』『らーめん太郎山』も隣接、喫茶コーナーもある。浜小清水前浜キャンプ場を利用する人には便利です。◇小清水町字浜小清水474番地の7
濤沸湖周辺のバードウォッチングは春と秋がベストシーズンと云えるがそれ以外の季節も野鳥の姿が多い。濤沸湖周辺には白鳥やヒシクイ、オジロワシやオオワシなど色々な野鳥がみられますが、網走側に白鳥が多く浦士別方面にはサギ類がみられる。他には止別川の河口周辺などオホーツクの村を中心にしたエリア、ここでは鮭の遡上期には大型の猛禽類や森林性の野鳥と晩鳥『モモンガ』やリスなど色々な野生動物も運が良ければ見られる。森に住む鳥は探すのが大変だが、森を良く知っている人が一緒なら楽しめそう。
アイヌ語で鳥がいつもいる湖の意味するチカンプトウ。小清水駅から道道467号沿いに進み約2km、濤沸湖の東端で小清水ユースホステル近くの小高い丘に、以前は駐車場とトイレ、野鳥観察舎も兼ねる木製の展望台があったが、今は上水道の施設と休憩用のイスがあるだけ。建物はあるが展望台は無く、その下が広いハーキングエリアとなっている。湖を染める夕陽のスポットとして一部のマニアには知られている様だが、展望塔は既に無く樹木の生長で眺望も無い。バードウォッチングだけなら少しは期待出来るが、展望と云うのであればフレトイ展望台の方がお奨め。
濤沸湖の南側で右折してまもなく、小清水町と網走市との境界線上に有る橋で網走側の橋の傍に旧道が残されていて駐車スペースもある。橋とその周囲からは濤沸湖とその湖岸の鬱蒼とした森から斜里岳が聳え国道224号線沿いからみた濤沸湖のイメージとは異なる。北浜方面とは違いアオサギの姿がよく見られ、湖岸に広がる葦原の彼方にフレトイの展望台も見える。近くにあるチカンプトウ展望地は樹木で遮られ展望は殆どない。斜里岳を撮影するなら午後が良いかも。
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