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一人で行くにはかなり度胸がいる所だが渓流釣りファンには昔から知られた大物場所だった。今では大物岩魚は昔の夢、今は砂防で魚影も殆ど無く昔日の面影はない。丸瀬布川上流域の林道は大雨などが有ると崩壊する事が多い。滝に行く前に道路情報を確認してからの方がよい。当地はヒグマの支配圏で早朝や遅い時間の行動は控える事。熊よけの鈴は必用。丸瀬布町市街地から道道丸瀬布上渚骨線を行き標識から林道へ入り車止めまで18km。そこから13の滝の始まりだ。標高差272mの区間に13の滝が段階的に連なり、滝にはそれぞれ案内板がつく。昭和36年に北海道観光百選の一つ選定された隠れた秘境ですが危険な所で、地元の方でも危険な所として行く人は少ないと云う。第6番目の滝までは遊歩道があり往復で2時間40分程度、第13番目の滝までは往復で約6時間。但し撮影なしならば時間はかなり短縮される。第6番以後の滝は険しい地形なので十分な装備が必要。林道の入り口から13の滝に向かう途中には岩峰で出来た奇観を呈する奇城岩と言う魔女の住み家の様な鋭鋒が見える。
所在地遠軽町丸瀬布
河川名湧別川支流 丸瀬布川源流
2002年5月中旬千間の滝に向かうも道道が閉鎖通行止めで断念、この時のリベンジを兼ねての13の滝探索を企て5月最終の連休を利用し13の滝に向かう。心配していた通行止めも無く林道までたどり着いたが林道はかなり痛んでいて改修工事をしていた。最後の車止め300メートルほど手前で林道の幅半分ほどが流されている。無理すれば通れないことも無いが今回は手前の橋の側に駐車。ここから先は歩く事になる。砂防工事用の林道があり最初は快調に進む。最終砂防の手前から登山道は左岸の急斜面を縫うように通っている。あちこちから獣道が交差し気をつけていないと道を見失う事もありそうだ。登山道に入りまもなく谷底遠くに1の滝が見えているが、雨と距離がありすぎて写真は諦める。滝自体はかなり大きい様だ。登山道は急斜面の中腹を相変わらず通っていてやがて眼下に2の滝が見えてくる。此処は急斜面を少し下って写真が撮れそうだが、ザイルがあれば安心だろう。出発して35分程で3の滝に到着するが、看板が無ければ気付かないような滝が段々になり落ちてくる。4の滝は滝の左上部を高巻く様に登山道が通り下る事は出来ないが障害物は無く展望は良い。滝のスケールもなかなかのものだ。約1時間15分で6の滝に到着する。落差35mを超える13の滝の中では最大の滝。此処には説明看板によると標高632m。左急斜面に登山道が続いているが一歩足を踏み外したなら谷底まで一直線、慣れていても緊張する所だ。岩場の斜面には小桜が咲いている。登山道は滝の上に抜けていて20mほど斜面を下ると滝の上から谷底に向かって落下するのを見られる。登山道はこの先はっきりせず川岸や獣道などを利用しての遡行となる。ウエットシュウズがあれば川中を歩いた方が時間は短縮できる。10分ほど進むと7の滝だ。減水期ならシャワークライミングで通過できそうだが5月の残雪が残っている季節ではそれも不可能。高巻くにも登山道は無く此処でも獣道を利用する他ない。動物も険しい地形では通る所が一定しているのかしっかりした獣道が出来ている。滝は4段、高さは20m程か、高巻きを終え谷に戻り5分も進むと右岸から無名の滝がかかっている。高さは40mくらいはありそうな雰囲気のある滝だが、夏は水が涸れそうだ。川は直線状になり突き当たりの支流から小滝が落ちている。谷が左に曲がると8の滝、滝の際を越えて右に曲がると9の滝、滝はそれほど大きくないが綺麗な滝だ。此処も両岸岩場でザイルがかけてあるが、かなり滑りやすく通過には注意を。この先は谷の幅が狭くなり斜面もきつくなり簡単に高巻く事が出来ない様な地形が続く。川中を遡行するのが一番良さそうだが春先はそれも厳しい。急斜面を上下する事約20分程で10の滝。なかなか豪快な滝だ。滝の際を登り滝を越える、時滑りやすいので注意。この後も同様の地形が続き細心の注意がいる。11の滝は樋状の細い間隙を縫って激流がかけ下る。滝の上に抜けると頭蓋骨付きの雄鹿の角があった。厳しい自然環境にあって事故死する鹿もいるのだろう。鹿と同じ運命をたどらないように祈っている自分に気づき思わず苦笑。以前知床、幌別川上流の函でも同じ光景を見たが。左岸を注意して高巻き川原に戻るとあとは比較的歩きやすく快調に進む。わずかに12の滝を越える時だけ注意が必要。12の滝は小さな滝だが独特の形が印象的。後は最後の13の滝を目指すが途中滑車やワイヤーなどとともに人工の堰が壊れた状態で残っている。砂金堀などの後なのかはっきりしないがかってこんな山奥で仕事をしていた人達がいたと言う事だ。13の滝は高さ8mくらいのまとまりの良い滝だ。此処で大休止のあと登山口めざして帰途につく。往復約6時間の山行となってしまった。滝の看板は滝の半分だけで、看板の有る滝の前後で滝の名前を特定した。装備に関して6の滝までなら登山靴、更に奥地まで行くならばウエットシュウズと簡易アイゼンの組み合わせがベストでしよう。一番危険なのは6の滝超えと思います。シーズンは草木の伸びる前、視界の開けている季節が良さそうです。
十三の滝の滝に行ったのはかなり昔のことになりました。地元の方でも危険という事で行く方は殆どないところです。またこの地域は鉄砲水の可能性や地滑り、崩壊しやすい地質など好ましくない条件が多い地域です。従って林道を含めて事前に情報を確認してください。地形も変わっている可能性があります。
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