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町の総面積の6割以上が国立公園という弟子屈町の基幹産業は道内でもトップクラスの温泉天国で世界有数のカルデラとその周辺に全国的にも著名な観光資源を持つ観光が主力と云えそうだが農業も弟子屈町を支える産業。
阿寒申立公園のはほ中央に位置する屈斜路湖は阿寒3大カルデラ湖にして九州の阿蘇カルデラをしのぐ日本最大の屈斜路カルデラのなかに横たわり、道内ではサ□マ湖に次いで2位、日本7位の周囲57km面積5.7ha、最深117.5mで独特のコバルトブルーの美しい水の色が魅力のカルデラ湖。ほぼ中央に周囲12km、面積5.7haの円錐形火山、淡水湖内では日本最大の中島が静かな湖面にたたずんでいる。湖岸に原生林の深緑が自然豊かな景観を映しているが阿寒国立公園内では、明るくおおらかなリゾート地で、キャンプやヨット、ウィンドサーフィン、フィッシングなどや温泉浴で賑わう。湖岸の砂場と和琴半島には露天風呂があり、池の湯、和琴、仁伏など静かな温泉宿が湖畔に点在します。砂湯はドライブで気軽に湖面に触れることが出来る唯一の場所。冬は湖岸が開けているので白鳥が越冬しています。湖を望む3つの峠に立ち、眼下に広がる雄大な原生林に囲まれた湖を見下ろした時、あまりのスケールに、思わず声を上げたくなるかも。冬期間は全面凍結しますが、地熱が高く解氷部分が出来る事から、毎年400~500羽の白鳥が越冬。魚は昭和13年の湖底地震で硫黄が噴出したため壊滅状態となったが最近は復活。
昭和16年に透明度世界一を記録し知名度で云うなら世界的かもという摩周湖は多くの人が訪れる神の湖。アイヌの人々が古くはカムイトーと称し、湖に浮かぶ小島を神の姿の老婆カムイシュと名ずけ、神の住む領域としてきたが、今もその姿は健在。摩周と呼ばれる様になったのは松浦武四郎が此地を訪れる少し前からの様です。神秘の理由は誰もが簡単に湖水にふれる事が出来ない事と(かつて湖岸には大きな洞窟が有って降りる事が出来たと云う)有名な霧。摩周湖は長径およそ7kmのカルデラ湖で繭形をしていますが元々は富士山のような円錐形の成層火山が有ったのが約七千年前に爆発的噴火を繰り返し山頂部が破壊され円形のカルデラを形成した後に四千年~二千年前にカルデラ東岸にカムイヌプリヌリ火山が出来て今の形になったと考えられています。湖面を見下ろす展望台は3ヶ所、2ヶ所は弟子屈町で、裏摩周展望台は東側の清里町側になる。
摩周湖に唯一浮かぶ島がカムイシュッ島。アイヌ語ではカムィシュッとのことで「神の祖母」を意味します。松浦武四郎の記録ではカムイシュマ、神の岩とも。見えている部分の大きさは約110m×40mで、水面からの高さは30m程ですが、実はこの島、高さ約240mの火山の頂上部がほんの少しだけ水面上に顔を出しているのです。摩周湖の中に硫黄山を少し小さくした様な火山が姿を隠しているのだから驚き。カムイシュ島はカムイヌプリヌリ火山の活動期に作られた溶岩ドームなので今までその姿を保てたのでしょう。第三展望台からはその姿がよく見えます。
3カ所の展望台の中で一般的なのは、湖の西岸にある標高550mの第1展望台。ここからの眺めは素晴しく、カムイシュ島を浮かべた紺青の湖面と摩周岳、斜里岳などがバランスよく配置され、自然が作り上げた絶妙な景観美に思わず言葉を失うほど。この展望台には摩周湖唯一のレストハウスがあって、弟子屈町の特産品やお土産が揃っている他、マルチハイビジョンが有り、ダイナミックな摩周湖の四季をいつでも見る事ができます。観光シーズンは混み合いますがそんな時は北側の第3展望台がお勧め。駐車場は普通車140台、大型車17台が駐車可能、有料で料金は硫黄山の駐車場とセット。ここは摩周岳への登山基地にもなっており、登山者専用の駐車場もある。シーズンは先着順という感じで料金は ◇2輪車:100円 ◇乗用車:410円 冬季閉鎖
第一展望台から5km北にあり、駐車場と展望台が有るが観光バスなどはあまり止まらないので比較的静ですが、第一展望台に劣らぬ見事な展望です。この展望台から湖面までの標高差は約330m、湖面をほぼ真上から覗き込む事になる。正面には男性的な景観の摩周岳が聳え、真下にはカムイシュ島が手の届く様な位置に見えます。背後は硫黄山、藻琴山、屈斜路湖をはじめ日本一の屈斜路カルデラを一望する事ができ、そのスケールの大きさに息を飲む。屈斜路カルデラの展望台という意味では摩周第一展望台を凌ぐ。
厳冬期の屈斜路湖では全面結氷します。そして気温が最も低い真冬の2月~3月初旬にかけて、今度は車が乗った程度ではびくともしない頑丈な氷が、ばりばりという音とともに競り上がるといいます。その凄まじいとも言える光景は神様が通った様なので『御神渡り現象』と呼ばれている。この現象は気温による氷の膨張と収縮によるもので、長野県の諏訪湖が有名ですが、屈斜路湖はそのスケールが違う。時には長さが10km、高さが2mに及ぶ事もあり、まさに日本一の御神渡り。御神渡りの出来る所は毎年ほぼ同じですが、温暖化の影響でいつまで見られるか。
弟子屈町と美幌町を結ぶ国道243号線の屈斜路湖北西寄りにあり、鬱蒼と茂る原生林に囲まれた屈斜路湖とその右側には雌阿寒岳、左側には斜里岳、西別岳、知床連山まで眺望できます。最近は冬になると美幌峠でパラセーリングで楽しんでいるのを良く見かけます。4つの峠のうち最もポピュラーで、日本有数の大パノラマ展望と称されるのがこの美幌峠。国道243号の網走管内美幌町との境界をなす、標高525mのこの峠からは、屈斜路湖と中島が真横に展開する、まさに天下の絶景の展望。ここは昭和28年の映画「君の名は」のロケ地になり一躍有名になりましたが、40年の月日がたっているにもかかわらず、その美しさは少しも変わっていない。
和琴半島から約8km、車で30分の距離で道道津別~屈斜路線の津別町との境界付近から、さらに北側に登りつめた標高947mの地点が津別峠で、美幌峠さえ眼下に見えるという高さで和琴半島を左に屈斜路湖を南側から望むため、湖面に奥行きがあり、煙りを噴く硫黄山や、藻琴山、斜里岳などの背景も素晴しくその眺望は圧巻。雲海に浮かぶ斜里岳や藻琴山もこの峠ならではの景観でしょう。人気の津別峠ですが霧が多く晴天に恵まれる事が少ないという高さ故の弱点もありますが、写真マニアには絶大な人気を誇る。残念なのは冬期間は道路が閉鎖される事です。
屈斜路湖の東側にある標高999mの藻琴山は東藻琴村、小清水町、美幌町、弟子屈町の境界をなすこの峠には、川湯寄りの標高430mの地点に藻琴山展望駐車公園、そして、より上部の標高620m地点に藻琴山の登山基地となる展望台の2カ所が整備されています。小清水峠近くの藻琴山駐車公園からから眼下に佇む屈斜路湖を北側から見下ろす眺望も良く美幌峠とはまた違った趣があります。どちらの展望台も屈斜路湖はもちろん、硫黄山や阿寒の山並みの眺望は素晴しく、その雄大さは美幌峠以上と評価する人もいるほどです。
野上峠は国道391号の網走管内小清水町との境界をなす、標高326mの峠、美幌峠や藻琴峠、津別峠が広大な屈斜路湖を正面に見下ろすのに対し、比較的低地の野上峠は煙を噴く硫黄山や、その周辺の山々が主役で屈斜路湖は脇役。展望できる駐車場等はないがマウンテンバイクならば好きな所で眺望を楽しめそうだ。国道391号の原形は明治23年に、囚人達によりわずか3カ月で硫黄山~網走間を開通させた道路という事ですが、過酷な労働のため63名の囚人が死亡したと伝えられている歴史があります。
川湯温泉から約3kmに位置する硫黄山のルーツは、今から11万年ほど前に出来た経25kmの屈斜路湖巨大カルデラの中央部に噴出したアトサヌプリ火山が噴出、火砕流噴出のあと小型カルデラをつくり屈斜路湖の東岸を埋め立て現在の屈斜路湖の形を作り、その後アトサヌプリなど多数の溶岩ドームを生じる活動に変わりました。摩周湖と屈斜路湖の間にある標高574mの硫黄山や和琴半島などもこうして作られた溶岩ドームのひとつです。硫黄山はアトサヌプリの名で親しまれていますが語源はアイヌ詣のアトゥサ(裸)とヌプリ(山)から名付けられたもの。山のふもとには高温の蒸気が勢い良く吹き出す噴気孔が沢山あり、今も硫黄の噴煙がゴウゴウと音を立ててあちこちから立ちのぼる活火山。その姿はまさに地球の鼓動を感じるという表現がふさわしい印象を受けます。冬は山腹に近付くにつれて雪が消え地熱の高さをみせつける、歩きやすいのが救いなのですが・・・硫黄山は現在、落石の危険性があることから登山者の安全を考慮して立ち入り禁止となっていますが、山の中腹には『熊落とし』と呼ばれている深さ約50mにもなる火口跡があり、アイヌ人がこの崖に熊を追い落とした事からこの名前がついたと言われています。噴気孔から吹き出す硫黄を含んだ高温蒸気を利用した温泉卵はここの名物で独特の匂いが印象的です。普通車150台、大型車15台が駐車可能な有料駐車場が完備され、料金は摩周湖の駐車場とセットになっています。
川湯温泉から硫黄山へ続く散策路で硫黄山手前にあるつつじケ原、ここには自然探勝路があり一度は見ておきたい名所の一つです。アカエゾマツ、ミズナラ、シラカバの樹林帯を抜けた山麓に100haもの白エゾイソツツジの大群生地が広がり景色は一変する。6月中旬から7月中旬にかけで真白い花を一斉に開花するエゾイソツツジの花の絨毯は見事。ツツジヶ原には白エゾイソツツジだけでなく、ガンコウランやハイマツなどの高山植物も沢山あり四季おりおりの装いを見せます。ツツジヶ原のベストシーズンは、6月中旬から下旬までと秋の紅葉期です。6月10日から9月10日までの3ケ月間、ガイドさん付きの探勝会が毎朝行われています。
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