説明板から何とか読める部分を転載しています「明治24年、樺戸集治監(月形町)の囚人によって増毛道路(現道道94号増毛稲田線)及び国道275線の開削に伴いこの地点(尾白利加)と恵岱別川上流に駅逓が置かれた。建物は木造平屋建て36.5坪(120平方メートル)で常時15頭余の馬をおき旅人の宿泊と滝川、北竜方面への郵便物や一般物資の搬送を取扱い、後藤喜代治氏が明治39年廃止になるまで15ヶ年にわたり駅逓の経営に当たり幾多の功績をあげた。当時の集配人は裸馬に荷物を振り分け、クマ追いのラッパをならしつつ深い山林の路を駅逓から駅逓に届けたのである。」「石狩川には一般に波止場と呼ばれる船着き場があり、発動機船「上川丸」が遠く江別から石狩川を遡り月形、滝川波止場を経て尾白利加波止場に到着し駅逓を通じて人や荷物の輸送を行っていた。陸上交通の困難な当時としては、雨竜原野に入る重要な交通機関で有り、いかに大きな役割をはたしたかは想像に難くない。明治22年雨竜原野開拓の待望を抱いた入地者が熊の咆吼する鬱蒼たる原始林を目の前にして上陸の第一歩を印したのも実にこの場所である。」尾白利加橋より雨竜側市街寄にある後藤橋(橋名は駅逓管理人を採用したものか? 橋名は変わっているかも)の手前の国道沿いで堰堤道路とのY字形の交差点になっている際に尾白利加駅逓と波止場跡の史跡(説明板)がある。
◇開駅:明治24年06月 ◇廃止:明治39年06月 ◇初代取扱人:後藤喜代治
◇所在地:雨竜町字尾白利加83-3 ◇GPS N43°37’24.0” E141°52’50.1”
ぐるっと雨竜プチ観光・水郷と史跡巡り‼
雨竜発祥之地
明治22年に公爵三条実美、侯爵蜂須賀茂韶、侯爵菊亭修季道庁より雨竜原野1億5千万坪の貸下を受け、明治23年に華族組合雨竜大農場の本格的な開拓はじまりというから、開拓の斧がおろされてから120年を越えたことになる。のちに小作争議勃発が勃発したことで有名を馳せた蜂須賀農場です。雨竜の始まりの地はこの碑より東へ200m程よった所で、駅逓はフシコの入り口に位置し幹線道は山越えして恵岱別駅逓につながっていて、現在の幹線道路筋はその後に開かれた。
史跡 尾白利加駅逓跡と波止場跡
史跡 石狩川・伏古渡船場跡
説明板より「この付近には14、15戸のアイヌ集落が有り、丸木船を使って狩漁をしていた。明治21年三条実美を中心とする華族組合農場が開設されてから入植者移民招致のため、この渡船場の必要性が増した。当初は坂田幸太が丸木船を利用して従事していた。明治34年本町開拓に当たった蜂須賀茂韶はこの渡船の管理を伏古部落に(代表 石橋久吉)委託したが交通量の増大により費用を援助して(大正11年~)ワイヤー利用の滑車式流速応用(幅2.0m長さ12m)の馬渡?とし、当初は低廉な料金を徴収したが季節による水量の変化、流木の漂蕩、融雪期の流氷等、幾多の障害に阻まれこの運行は一方ならぬ苦心と経営的にも困難があった。道庁はこの渡船の重要性を認めて道営渡船場(昭和29年~)に指定し無料とした。しかしその後の地域の開発に伴う交通量の増大と渡船による人命の危険を考慮して永久橋架設の議がおこり、昭和32年着工、7年の歳月と巨費を投じて待望の江竜橋が完成(昭和40年)した。想えば渡船開始以来75年間、11代にわたる船頭と部落民の血のにじむ協力によって一件の事故も無く大きく地域発展に貢献した、伏古渡船場は本道渡船史上特筆に値する業績を残し、昭和40年9月にその幕を閉じたのである。雨竜町教育委員会」旧江竜橋ののたもとに伏古渡船場跡の記念碑、標柱と説明板があるも文字の判読は困難。石碑は雨竜町の開基80年を記念して建立されたものです。◆雨竜町字伏古45番地9
渭の津
かつて札沼線の渭ノ津(いのつ)駅が有ったが、昭和47年に廃線により廃駅となっている。一帯は水田地帯となっている。渭の津には雨竜川の三日月湖では大きな渭の津の沼が残されていています。撮影のスポットにもなりそうな沼で、自然の中で釣りも出来そうだが整備はされていない。それほど遠くない所に馬蹄沼が有るが形は渭の津の沼がより馬蹄形に近い。ビオトープして今後整備がされる様だ。
鶴田の沼 北伏古
道の駅から近い雨竜町のビオトープで専用の駐車場があり、木道を含む遊歩道が出来ています。雨竜川の氾濫によりできた沼でかなり深い感じの有る沼で、およそ約20種類の魚が生息し、マガモ、カイツブリ、カルガモなどの水鳥もみられる。沼に落ちたら1人では戻れない感じなので、道からは外れない方が安全でしょう。虫除けは有る方がよい。
丹羽の沼 南伏古
市街地に近いもう一つのビオトープ、丹羽の沼は明るい印象はあるが水は鶴田の沼と比べるとやや汚れが有る様にも見える。深さも鶴田の沼と比べると浅めの印象だ。鳥はこちらの方が少ない印象だが沼に沿って道が有るためか。岸にも近づける所が多いので釣りをするならこちらの方が無難かもしれないが、ビオトープでの釣りは御法度かもしれません。ボランティアで毎年「クサカリタイ」を募集しています。体力に自信有る方はどうぞ。程近い雨竜川沿いに船場跡がある。
暑寒湖 尾白利加ダム
南暑寒別岳と雨竜沼を水源とする尾白利加川に昭和40年にダムが完成、ダムは雨竜市街から12kmにあり町内の農耕地に農業用水を提供している。小公園から見る初寒湖に緑が映え遠く恵岱岳を望む。水上神社がある高台からは暑寒湖を一望でき、周辺には野鳥も多い。秋は水が無くなりお奨めできないが。上流にある国領はかつては農地で学校も有ったが今は無人の落葉松林に変わっている。
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